象牙を焼く?
本当は別の動物のことを書くつもりでしたが、先週のこと、かなりショックな出来事がありました。
また象牙に関することですが、賛成・反対と意見が分かれる出来事です。
ケニア政府が105トンの象牙を、全世界の見守る中、焼却したのです。
http://news.nationalgeographic.com/2016/04/160430-kenya-record-breaking-ivory-burn/
実は象牙の償却は時々あっています。
アメリカや香港、そして最近では初めてマレーシアも、粉砕焼却を決めました。
ただ今回は105トンという最大の規模。
さらにサイの角1.35トンも。
私の知っている環境保護家達も、何人かその場に行っていたようで、FBにたくさん写真があがっていました。
この人達はもちろん、ケニア政府の象牙があるためにゾウが密猟されるのが問題である、という表明をサポートしに行っていましたが...
反対派の意見は、この、1億500万ドル(約160億ドル)の象牙を、焼いてしまうのではなく、国の発展やその他のことに使えたのではないか、というものが主です。
また、全世界にある象牙の在庫の約5%にあたるこの象牙を焼いてしまうことで、象牙の価格が高騰し密猟が増えるのでは、ということも心配されています。
しかしケニアのケニヤッタ大統領はきっぱり。
「将来世代の判断を待ちたい。きっと今日の我々の決断を評価してくれるはずだ。」
象牙の価値。ゾウの価値。
本来、もちろんゾウの価値の方がうんと高いはずなのです。
それは人間にとっての金銭的価値という意味も含まれます。
例えば観光。ケニアは野生動物の「非消費利用」を方針としています。
つまり、動物を殺すことなく、経済的に利用するというものです。
そしてもっと大きなレベルで、ゾウのような大きな動物が生態系に果たしている役割は、非常に重要です。
ゾウは自分の生息地を日々改変していると言ってもいいのですが、道を作る、地下水を掘る、低木をなぎ倒し草原を作る、といった、他の野生生物にとっても必要不可欠な環境を、ゾウが作っているのです。
それを、「きれいだから」「富の象徴だから」という理由で象牙を目当てにどんどん密猟していくのは、浅はかなことです。
個人的にはもちろん、象牙が焼かれるところを見るのは心穏やかではありません。
でも、ケニアの大統領のきっぱりとした方針を、羨ましく思います。
なぜならすでに書いたように、日本では象牙は合法です。
お店にあります。
手軽に買うことができます。
さらに、ヤフオクで違法象牙を取引していたことも最近メディアに出ました。
それなのに、象牙焼却を伝えるNHKのニュースはまるで他人事です。
「アフリカでは象牙の違法売買を目的にしたゾウの密猟が後を絶たず、毎年3万頭以上が犠牲になっているとみられています。」
どうしてそうなるのか?日本との関係は?
そこを報道しなければ、この報道には意味がありません。
ケニア政府のせっかくのアピールも、NHKにはスルーされてしまいました。
いえいえもしかしたら。
日本政府の「業界配慮」や「象牙をもっと活用して経済を活性化させよう」という密かな、だけど以前からコンスタントである方針が反映されているのかもしれません。
本当に、絶滅するかもしれない動物の派生物を使っている業界を存続させるために、さらに絶滅のリスクを加速させていいのでしょうか?
残念ですが今のところ、日本にいながら私たちができることは、自分で考えて行動するしかないのです。
象牙のことは、前回書いたように、ハンコ屋さんでリアクション、してみてください。
そしてこの秋にある国際会議(ワシントン条約締約国会議 COP17)で、日本政府がどういう行動を取るのか、見てみてください。
象牙はゾウのものです。
そして、象牙がなくても人間は生きていけます。
http://www.theguardian.com/environment/2016/apr/30/kenya-to-burn-largest-ever-ivory-stockpile-to-highlight-elephants-fate
http://news.nationalgeographic.com/2016/04/160430-kenya-record-breaking-ivory-burn/#close
http://www.asahi.com/articles/ASJ515HCYJ51UHBI00P.html
また象牙に関することですが、賛成・反対と意見が分かれる出来事です。
ケニア政府が105トンの象牙を、全世界の見守る中、焼却したのです。
http://news.nationalgeographic.com/2016/04/160430-kenya-record-breaking-ivory-burn/
実は象牙の償却は時々あっています。
アメリカや香港、そして最近では初めてマレーシアも、粉砕焼却を決めました。
ただ今回は105トンという最大の規模。
さらにサイの角1.35トンも。
私の知っている環境保護家達も、何人かその場に行っていたようで、FBにたくさん写真があがっていました。
この人達はもちろん、ケニア政府の象牙があるためにゾウが密猟されるのが問題である、という表明をサポートしに行っていましたが...
反対派の意見は、この、1億500万ドル(約160億ドル)の象牙を、焼いてしまうのではなく、国の発展やその他のことに使えたのではないか、というものが主です。
また、全世界にある象牙の在庫の約5%にあたるこの象牙を焼いてしまうことで、象牙の価格が高騰し密猟が増えるのでは、ということも心配されています。
しかしケニアのケニヤッタ大統領はきっぱり。
「将来世代の判断を待ちたい。きっと今日の我々の決断を評価してくれるはずだ。」
象牙の価値。ゾウの価値。
本来、もちろんゾウの価値の方がうんと高いはずなのです。
それは人間にとっての金銭的価値という意味も含まれます。
例えば観光。ケニアは野生動物の「非消費利用」を方針としています。
つまり、動物を殺すことなく、経済的に利用するというものです。
そしてもっと大きなレベルで、ゾウのような大きな動物が生態系に果たしている役割は、非常に重要です。
ゾウは自分の生息地を日々改変していると言ってもいいのですが、道を作る、地下水を掘る、低木をなぎ倒し草原を作る、といった、他の野生生物にとっても必要不可欠な環境を、ゾウが作っているのです。
それを、「きれいだから」「富の象徴だから」という理由で象牙を目当てにどんどん密猟していくのは、浅はかなことです。
個人的にはもちろん、象牙が焼かれるところを見るのは心穏やかではありません。
でも、ケニアの大統領のきっぱりとした方針を、羨ましく思います。
なぜならすでに書いたように、日本では象牙は合法です。
お店にあります。
手軽に買うことができます。
さらに、ヤフオクで違法象牙を取引していたことも最近メディアに出ました。
それなのに、象牙焼却を伝えるNHKのニュースはまるで他人事です。
「アフリカでは象牙の違法売買を目的にしたゾウの密猟が後を絶たず、毎年3万頭以上が犠牲になっているとみられています。」
どうしてそうなるのか?日本との関係は?
そこを報道しなければ、この報道には意味がありません。
ケニア政府のせっかくのアピールも、NHKにはスルーされてしまいました。
いえいえもしかしたら。
日本政府の「業界配慮」や「象牙をもっと活用して経済を活性化させよう」という密かな、だけど以前からコンスタントである方針が反映されているのかもしれません。
本当に、絶滅するかもしれない動物の派生物を使っている業界を存続させるために、さらに絶滅のリスクを加速させていいのでしょうか?
残念ですが今のところ、日本にいながら私たちができることは、自分で考えて行動するしかないのです。
象牙のことは、前回書いたように、ハンコ屋さんでリアクション、してみてください。
そしてこの秋にある国際会議(ワシントン条約締約国会議 COP17)で、日本政府がどういう行動を取るのか、見てみてください。
象牙はゾウのものです。
そして、象牙がなくても人間は生きていけます。
http://www.theguardian.com/environment/2016/apr/30/kenya-to-burn-largest-ever-ivory-stockpile-to-highlight-elephants-fate
http://news.nationalgeographic.com/2016/04/160430-kenya-record-breaking-ivory-burn/#close
http://www.asahi.com/articles/ASJ515HCYJ51UHBI00P.html
2016-05-05 16:31